ワインの味わいや雰囲気をそのままに、アルコールだけを抜いた「ノンアルコールワイン」。
最近はスーパーやコンビニでも見かけるほど人気ですが、実際のところ「ジュースっぽい」「本格的!」と口コミはさまざま。
この記事では、代表的な3ブランド(ピエール・ゼロ/ヴィンテンス/サントリー)を中心に、味わい・香り・食事との相性などを分析。
ワイン研究家のやすさんと、庶民派のトコちゃんが、リアルな評判をもとに“本当に美味しいノンアルワイン”を掘り下げます。
やすさん脱アルコールと果汁調整の違いがポイントなんだよ。



うんうん、結局“ワイン気分”が味わえるかどうかが大事よね!
ワインの基礎知識はこちらから👉【初心者向け】1,000円台ワインで失敗しない選び方!ラベルの読み方からおすすめまで徹底解説
飲み過ぎ厳禁!ノンアルもおすすめ👉【適量】ワインを毎日飲むのはOK?健康的な量と休肝日の正しい目安を解説
ノンアルワインの基本情報と傾向
ノンアルコールワイン(ノンアルワイン)には、大きく分けて2つのタイプがあります。
- 脱アルコールワイン:一度ワインを造った後、特殊な技術(真空蒸留による低温除去など)でアルコール分だけを除去したもの。
- 果汁調整タイプ:ワイン用のぶどう果汁をベースに、酸味や香りを加えてワイン風味に近づけたもの。
一般的に、本格的なワインの風味を求めるなら「脱アルコールタイプ」、ジュース感覚で気軽に飲みたいなら「果汁調整タイプ」が向いている傾向があります。
今回は、市場でよく見かける代表的な3つの銘柄(ブランド)を、それぞれの特徴とともにご紹介します。



製法によって、ワイン本来の渋みや香りの残り方が全く違うんだ。



なるほど〜。だから口コミが「本格的」と「ジュースっぽい」に分かれるのね。
ピエール・ゼロ(フランス):本格派の脱アルコール
基本情報:ピエール・ゼロ シャルドネ
- 生産者: ピエール・シャヴァン
- 原産国/地域: フランス
- 品種: シャルドネ
- アルコール度数: 0.0%
- スタイル/甘辛: 白/やや辛口
- 容量: 750ml
- 輸入元: 株式会社モトックス
- 価格目安: 1,300円前後
市場でよく見かける代表的な銘柄の一つが、フランスの「ピエール・ゼロ」です。
これは、一度ワインを造った後にアルコールだけを除く「脱アルコール製法」を採用しています。ワインらしい飲みごたえを追求しているのが特徴です。



ピエール・ゼロは“ワイン感”が最も強いね。シャルドネ(白)は特に酸がしっかりしている。



本格的な味わいが欲しい時に良さそう!
ヴィンテンス(ベルギー):食事と楽しむバランス型
基本情報:ヴィンテンス メルロー
- 生産者: ネオビュル(Neobulles)
- 原産国/地域: ベルギー
- 品種: メルロー
- アルコール度数: 0.0%
- スタイル/甘辛: 赤/ミディアム・やや辛口
- 容量: 750ml
- 輸入元: 株式会社モトックス
- 価格目安: 1,200円前後
ベルギーの「ヴィンテンス」も、ピエール・ゼロと同様に脱アルコール製法を採用しています。
自然な渋みと軽めのコクが特徴で、食事と合わせやすいバランス感覚が魅力です。赤ワインのメルローなどは、ノンアルコールながらタンニン(渋み)も感じられます。



ヴィンテンスは、料理とのバランスを考えた造りだね。



食事の邪魔をしないって大事!
サントリー「ワインの休日」(日本):果汁系の手軽さ
基本情報:サントリー「ワインの休日」(赤)
- 生産者: サントリー
- 原産国/地域: 日本
- 品種: -(ぶどう果汁使用)
- アルコール度数: 0.00%
- スタイル/甘辛: 赤/やや甘口
- 容量: 350ml
- 輸入元: -
- 価格目安: 200円前後
日本の大手メーカー、サントリーが手掛ける「ワインの休日」は、前の2つとは異なる「果汁調整タイプ」です。
ワイン用のぶどう果汁をベースに、ワインらしい風味を加えています。フルーティーで飲みやすく、ワイン初心者や甘めが好きな方、缶で手軽に楽しみたい方に向いています。



これは製法が違うから、味わいの方向性も明確に異なるね。



私は“休日シリーズ”みたいに甘めの方が好きかも〜。気軽に飲めるのがいい!
ノンアルワインの口コミ傾向
悪い口コミ
ノンアルワインの評価を調べる上で、ネガティブな意見は非常に参考になります。SNSやレビューサイトで見られる傾向を整理しました。
よくある指摘
- 「渋みや余韻が足りない」
- 「果汁っぽくてワインとは別物」
- 「香りが人工的に感じる」
- 「甘すぎる、または酸っぱすぎる」
要因の分析
これらの指摘には、製法や飲み方が関係しているようです。
- 果汁調整タイプは、糖分や香料で味を調えていることが多く、どうしてもぶどうジュース寄りの味わいになりがちです。
- 脱アルコールタイプは、アルコールと共に香り成分も一部飛んでしまうため、冷やしすぎると香りが立ちにくくなります。



“ワインを期待しすぎてガッカリ”って声も多いね。



うん。でも、飲む温度や料理との組み合わせを工夫すれば、印象がガラッと変わる可能性もあるんだ。
良い口コミの傾向
もちろん、ポジティブな評価も非常に多く見られます。ノンアルワインが支持されるポイントを分析しました。
評価ポイント
- 「香りがワインそのもので驚いた」(特に脱アルコールタイプ)
- 「食事(特に洋食)とよく合う」
- 「健康志向にピッタリで罪悪感なし」
- 「妊娠中や授乳中でもワイン気分が味わえて嬉しい」
- 「運転がある日でも乾杯に参加できる」
傾向まとめ
調査した結果、「本格的なワインの代替品」を求める人は脱アルコール系を、「手軽な雰囲気ドリンク」を求める人は果汁調整系を支持する傾向がはっきり分かれました。



ヴィンテンスのメルローなんかは、タンニン(渋み)も感じられて、赤ワインの雰囲気がよく出ているよ。



香りだけで満足できるなら、夜のリラックスタイムの代替ドリンクにピッタリだよね!
ノンアルワインとスーパー惣菜ペアリング
ノンアルワインを「美味しくない」と感じる原因の一つに、料理とのミスマッチがあります。口コミでも「唐揚げ」「チーズ」などの言葉が見られるため、研究所おすすめの「スーパーで買える惣菜」とのペアリングを提案します。
- 唐揚げ(醤油味) × 脱アルコール赤(メルローなど)
- 理由:ノンアル赤の持つ軽い渋みと酸味が、唐揚げの脂っこさをさっぱりと流してくれます。
- ポテトサラダ × 果汁系白(やや甘口)
- 理由:果汁系の持つフルーティーな甘酸っぱさが、マヨネーズのコクと酸味によく合います。
- チーズケーキ(ベイクド) × ノンアル泡(スパークリング)
- 理由:スパークリングタイプの爽やかな酸味と甘さが、チーズケーキの濃厚な味わいを引き立てます。
▼ 避けたほうが良い例
- 塩サバ焼き × ノンアル赤
- 理由:ぶどう由来の酸味や渋みが、青魚の脂や風味とぶつかり、生臭さを感じやすくなる場合があります。



チーズケーキと泡!想像以上に合いそう〜!これは試したい!



ノンアルコールだから、昼間のカフェ感覚でスイーツと合わせられるのが最大の強みだね。
安ワインとおつまみとのペアリングを知りたい方はこちらをご覧ください


ワインの基礎知識はこちらから👉【初心者向け】1,000円台ワインで失敗しない選び方!ラベルの読み方からおすすめまで徹底解説
まとめ
今回の口コミ検証を踏まえ、1000円台ワイン研究所としての結論をまとめます。
- 「本格的なワイン感」を求めるなら、脱アルコールタイプ(ピエール・ゼロ、ヴィンテンスなど)を選ぶべし。
- 「ジュース感覚で気軽に」楽しみたいなら、果汁調整タイプ(サントリー「ワインの休日」など)がおすすめ。
- 「美味しくない」と感じたら、ペアリング(料理)や飲む温度を変えてみると満足度が上がる可能性大。
ノンアルコールワインは、「どうせジュースっぽい」というかつての先入観を越えて、今や食卓の選択肢の一つとして確立されました。
アルコールを控えたい日や、運転・健康上の理由で飲めないシーンでも、食卓の彩りとして十分楽しめる実力を持っています。
飲み過ぎ厳禁!ノンアルもおすすめ👉【適量】ワインを毎日飲むのはOK?健康的な量と休肝日の正しい目安を解説
関連記事
正しい知識で安全にワインを楽しむ👉「安ワイン=危険」は誤解!1000円台でも安心して楽しむためのポイント
スーパーで買える安ワインで楽しむ👉スーパー別おすすめ安ワインまとめ(イオン・やまや・コストコ・カルディ・業務スーパー)
安ワインのおすすめ10選なら👉【2025年最新】1000円台で買える安ワインおすすめランキングTOP10








