冬限定で登場するロッテの洋酒チョコ「ラミー」。生チョコの濃厚な甘さ、ラム酒の香り、レーズンのフルーティさ
──この三要素を活かすには、甘口寄りで香りの厚みがあるワインが最適です。
本記事は、家飲み派のための“実用ペアリング”を1000円台中心で再構成。最新のファクトチェック結果を反映し、曖昧だった銘柄を具体名に置き換えました。
カルディやイオン、やまや、主要ECで買えるラインナップだけを厳選しています。
やすさん「理屈は任せて! ラミーの個性を分解して、最適なワインを理論的に導き出すよ」



「はいはい、やすさん! でも買いやすさ第一でね! 難しいのはナシでお願い!」
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ラミーチョコとワインの相性の基本


ラミーの魅力を最大限に引き出すペアリングの鍵は、その複雑な構成要素を理解することにあります。
ラミーは「生チョコレートの濃厚な甘さ」「アルコール度数3.7%の芳醇なラム酒の香り」「みずみずしいラムレーズン」「カカオのコク」が一体となっています。
ワインペアリングのセオリーとしては、まず「ワインの甘さがチョコと同等か、やや上回る」ことが重要です。
これにより、チョコの甘さにワインが負けません。また、酸は柔らかめで、アルコール感が強すぎないものが心地よいマリアージュを生みます。
具体的には、甘口の赤ワイン、酒精強化ワイン、甘口の白ワイン、そして甘口のスパークリングワインが非常に好適です。
逆に、タンニン(渋み)が強すぎる辛口赤ワインや、酸味がシャープすぎる辛口白ワインは、ラミーの風味と衝突しやすいので避けるのが無難です。



「ラミーの個性を考えると、渋みが強いカベルネ・ソーヴィニヨンなどは、カカオの苦味とぶつかって硬い印象になりがちだ。微発泡や甘口で口の中の脂分を“洗い流す”か、ポートワインのようにアルコールと甘さで“同調させる”のが定石だね」



「つまり“優しめ・香りリッチ”が合言葉ね! 難しく考えず、デザート感覚で選べばいいってこと!」
おすすめワイン7選(1000円台中心・実名/入手先の目安)
※価格はすべて税込の目安です。店舗や時期によって変動があるため、参考としてご覧ください。
① ランブルスコ・ドルチェ(イタリア・エミリア=ロマーニャ)
まず初心者にもおすすめしたいのが、イタリアの甘口・微発泡赤ワイン「ランブルスコ・ドルチェ」です。「ドルチェ」はイタリア語で「甘い」を意味し、その名の通り優しい甘さが特徴です。
イチゴやラズベリーのような赤いベリー系の香りと、穏やかな渋みが、ラミーのレーズン感と同調します。何より微発泡のシュワシュワ感が、生チョコレートの濃厚な甘さをリセットしてくれるので、重くならずに食べ進められます。
トコちゃん「これぞ“追いデザート”って感じ! 甘い泡ってだけでテンション上がるし、飲みやすさNo.1だね。ラミーの洋酒感が少しマイルドに感じるかも」
基本情報:ランブルスコ・ドルチェ
- 原産国/地域: イタリア/エミリア=ロマーニャ
- スタイル: 甘口赤・微発泡
- 品種: ランブルスコ系(複数あり)
- アルコール度数: 7〜8%
- 価格目安: 1,200〜1,800円前後 (750ml)
- 入手先目安: カルディ、イオン、やまや、Amazonなど
- 備考: 非常に流通量が多く、スーパーでも手に入りやすい定番の甘口スパークリングです。
カルディで買えるランブルスコなど“甘口系”を探すなら。→ 👉 カルディのワイン選びはコレで解決!1000円台おすすめ10選
② ブラケット・ダックイ DOCG(イタリア・ピエモンテ)【差替】
ランブルスコより、さらに華やかな香りを求めるなら「ブラケット・ダックイ」がおすすめです。同じイタリアの甘口・微発泡赤ワインですが、こちらは“バラ”や“イチゴジャム”に例えられるアロマティックな香りが特徴です。
この華やかな香りが、ラミーのラム酒の甘い香りと素晴らしいハーモニーを奏でます。アルコール度数も5〜7%と低めで、ワイン単体でも飲み疲れません。
やすさん「これは“甘さ”と“香り”の相乗効果を狙うペアリングだ。ブラケット種由来の華やかなアロマが、ラムの香りを引き立てる。酸も非常に柔らかく、チョコの甘味にすんなり馴染むね」
基本情報:ブラケット・ダックイ DOCG
- 原産国/地域: イタリア/ピエモンテ
- スタイル: 甘口赤・微発泡
- 品種: ブラケット
- アルコール度数: 5〜7%
- 価格目安: 1,400〜1,900円前後 (750ml)
- 入手先目安: カルディ、やまや、Amazonなど
- 備考: (要再確認)ランブルスコに比べると専門性が高く、店舗により在庫差が大きい場合があります。
イタリア甘口ワインの定番を知りたい方へ。→ 👉 【2025年版】1000円台で買えるイタリアワインおすすめ5選
③ ポートワイン(ルビー/タウニー|ポルトガル・ドウロ)
「洋酒チョコには、洋酒を」。この王道を行くのがポートワインです。醸造工程でブランデーを加える酒精強化ワインで、アルコール度数が約20%と高く、極めて濃厚な甘味とコクを持ちます。
ラミーのラム酒感とポートワインのアルコール感ががっちりスクラムを組み、レーズンの凝縮感とも完璧にマッチします。「ルビー」タイプはフレッシュな果実味、「タウニー」タイプはナッツやカラメルのような熟成香があり、特にタウニーはラミーとの相性抜群です。
トコちゃん「濃厚好きさんはコレ一択! チビチビ飲むのが最高。冬の夜長に、これとラミーがあれば映画一本いけちゃう!」
基本情報:ポートワイン(ルビー/タウニー)
- 原産国/地域: ポルトガル/ドウロ地方
- スタイル: 酒精強化甘口赤
- 主要品種: トウリガ・ナシオナル、ティンタ・ロリス(テンプラニーニョ)など多数
- アルコール度数: 19〜20%
- 価格目安: 1,200〜2,000円前後 (750mlのエントリー帯)
- 入手先目安: やまや、イオン、カルディ、主要EC
- 備考: 定番の酒精強化ワインで、多くの酒店やスーパーでエントリークラスが入手可能です。
④ マルサラ・ドルチェ(イタリア・シチリア)
ポートワインと同じ酒精強化ワインですが、こちらはイタリア・シチリア島産。加熱や酸化熟成(ソレラシステム)によって生まれる、独特の香ばしさが魅力です。
キャラメルやナッツ、ドライフルーツを煮詰めたような複雑な旨味と甘さが、ラミーの生チョコ感とラムレーズンの風味を優しく包み込みます。ティラミスの材料としても有名ですね。
やすさん「ポートワインが“同調”なら、マルサラは“増幅”だ。加熱酸化熟成による複雑な香ばしさが、ラミーのラム酒の余韻をさらに長く、深く感じさせてくれる」
基本情報:マルサラ・ドルチェ
- 原産国/地域: イタリア/シチリア
- スタイル: 酒精強化甘口(白ブドウ主体で琥珀色)
- 主要品種: グリッロ、カタラット、インツォリアなど
- アルコール度数: 17〜18%
- 価格目安: 1,400〜2,000円前後 (750ml)
- 入手先目安: カルディ、業務スーパー、主要EC
- 備考: 大手輸入元が扱っており、特にカルディや業務スーパーでの発見率が高いです。
⑤ モスカート・ダスティ DOCG(イタリア・ピエモンテ)
「赤や酒精強化は重すぎるかも…」という方には、イタリアの甘口・微発泡白ワイン「モスカート・ダスティ」が最適です。
マスカット(モスカート)種由来の、フレッシュで華やかな香りが弾けます。優しい泡と5〜6.5%という低アルコールで、口当たりは非常に軽やか。ラミーの洋酒感を重くせず、爽やかに楽しみたい時にぴったりです。
トコちゃん「これは休日の昼スイーツにもイイ! 重くなりがちな洋酒チョコを、爽やかにリセットしてくれる感じ。万人受けする味だね」
基本情報:モスカート・ダスティ DOCG
- 原産国/地域: イタリア/ピエモンテ
- スタイル: 甘口白・微発泡
- 品種: モスカート・ビアンコ(マスカット)
- アルコール度数: 5〜6.5%
- 価格目安: 1,200〜1,800円前後 (750ml)
- 入手先目安: カルディ、イオン、成城石井、主要EC
- 備考: 通年で手に入る、定番の甘口微発泡白ワインです。
⑥ モンバジャック(Monbazillac)甘口白(フランス・ドルドーニュ)
少しリッチなペアリングを試したいなら、フランス・ドルドーニュ地方の「モンバジャック」を。世界最高峰の甘口ワイン「ソーテルヌ」と同じ地区(ベルジュラック)で、同様の製法(貴腐)で作られることが多い、極甘口の白ワインです。
はちみつ、アプリコット、白桃などを煮詰めたような濃密な甘さと香りが特徴。この凝縮感が、ラミーのラムレーズンの風味と高次元で同調します。
やすさん「これは“貴腐”由来の複雑な甘味とラミーを合わせる、上級者向けのペアリングだ。以前の記事で“ソーテルヌ風”と曖昧に表記したが、実在するAOCであるモンバジャックを明記するのが親切だろう。1000円台だとハーフボトル(375ml)が中心になるが、その価値はある」
基本情報:モンバジャック (Monbazillac)
- 原産国/地域: フランス/ドルドーニュ(ベルジュラック地方)
- スタイル: 甘口白(貴腐由来)
- 主要品種: セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデル
- アルコール度数: 12〜14%
- 価格目安: 1,500〜2,000円前後 (主に375ml)
- 入手先目安: ワイン専門店、主要EC
- 備考: (要再確認)1000円台はハーフボトル(375ml)が中心です。スーパーでの取り扱いは稀で、ECや専門店での購入がメインとなります。
フランス甘口白「モンバジャック」をもっと掘り下げ。→ 👉 1000円台で楽しむフランスワイン!スーパーで買えるおすすめ5選
⑦ アスティ(Asti DOCG|旧称Asti Spumante)
最後は、乾杯デザートの定番「アスティ」です。⑤のモスカート・ダスティと同じ産地・品種ですが、こちらは発泡がより強い「スプマンテ(スパークリング)」タイプです。
モスカート・ダスティよりも泡がしっかりしているため、ラミーの濃厚な甘さや脂分を、よりスッキリと軽やかに洗い流してくれます。ホームパーティーなどでラミーを出す際の、食後酒兼デザートとして最適です。
トコちゃん「やっぱり“甘口の泡”ってだけでテンション上がる〜! ラミーの濃厚さが泡でリセットされて、ついもう一欠片、もう一杯ってなっちゃう!」
基本情報:アスティ DOCG (Asti)
- 原産国/地域: イタリア/ピエモンテ
- スタイル: 甘口白スパークリング
- 品種: モスカート・ビアンコ(マスカット)
- アルコール度数: 7〜9%
- 価格目安: 1,000〜1,600円前後 (750ml)
- 入手先目安: イオン、カルディ、ドン・キホーテ、主要EC
- 備考: モスカート・ダスティよりもさらに流通量が多く、多くの量販店で通年入手可能です。
避けたほうが良いワインタイプ
ラミーの個性が強いため、ワインによっては風味がぶつかってしまうことがあります。
- 強タンニンの辛口赤(例:樽の効いたカベルネ・ソーヴィニヨン)渋みとカカオの苦味がぶつかり合い、口の中がギスギスした硬い印象になります。
- 強酸の辛口白(例:シャブリ、鋭いソーヴィニヨン・ブラン)ワインの酸味がラミーの甘さを浮き立たせてしまい、ラム酒の香りともチグハグな印象に。
- 軽すぎる辛口ロゼラミーの濃厚な風味とアルコール感にワインが完全に負けてしまい、水っぽく感じてしまいます。



「要するに“強タンニン&強酸”の辛口タイプは、今回はお休みしてもらうのが賢明だね」



「デザートタイムは優しさ重視で! 喧嘩しないのが一番!」
シーン別おすすめ
しっとり家飲みデザート:ラミー1箱 + ポートワイン(小ぶりなグラスで1杯)
ホームパーティー:ランブルスコ・ドルチェ or アスティで乾杯し、そのままラミーへ。
バレンタインや手土産に:ラミー + マルサラ(ハーフボトル) or モンバジャック(375ml)
まとめ
ラミーと合わせる1000円台ワイン、あなたのお好みは見つかりましたか?
- 初心者向け・飲みやすさ重視なら: ランブルスコ・ドルチェ
- 濃厚&洋酒好きのリッチ派なら: タウニーポート
- 爽やか・軽やか系が好きなら: モスカート・ダスティ/アスティ
- 濃密な甘口白で合わせたいなら: モンバジャック(375ml)



「ラミーの複雑な要素(甘味・酸味・苦味・香り・アルコール)に対し、ワインがどう作用するか。今回の選定は、そのバランスを重視した結果だ」



「難しく考えなくても大丈夫! とりあえず甘口の赤泡『ランブルスコ・ドルチェ』を買っておけば失敗なし!」
👉 ワインに合わせたいおつまみをもっと探したい方はこちら
【保存版】実食レビュー|おつまみ・チーズ・惣菜(デリカ)と安ワインの最強ペアリング
安ワインとおつまみとのペアリングを知りたい方はこちらをご覧ください


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