鶏の旨味とふんわり食感が魅力の「鶏つくね」。実は、ワインと合わせると驚くほど食卓が華やぐ料理です。タレの甘辛さにはロゼややさしい赤、塩味には爽やかな白がぴったり。
どちらもスーパーで買える1000円台ワインで十分楽しめます。
今回は、タレ・塩の味わい別におすすめワインを紹介。家庭の晩酌からちょっとしたおもてなしまで、気軽に使えるペアリングのコツを研究しました。
やすさん「実は、タレと塩ではワインの“酸”の使い方が変わるんだよ」



「はいはい、やすさん!難しい話はいいから、どれ買えばいいか教えて〜!」
チーズや肉料理など、シーン別のペアリングはこちらからチェックできます → 【ワインと料理の相性まとめ】
本当に失敗しない1本を探すなら、【1000円台で買えるワインおすすめランキングTOP10】をご覧ください
鶏つくねの味わいとワイン選びの基本


鶏つくねは、鶏ひき肉の柔らかな食感と淡い旨味が特徴。そこにタレの「甘み・コク」が加わるか、塩の「あっさりした旨味」が乗るかで、合わせるワインも変わってきます。
ワイン選びの基本ルールは「味わいの強さを合わせること」。
- タレつくね:甘辛いタレの風味に負けない、果実味のあるロゼや軽めの赤ワイン(ピノ・ノワールなど)
- 塩つくね:鶏肉の繊細な旨味を引き立てる、フレッシュな白ワイン(リースリングなど)
このポイントさえ押さえれば、大きな失敗はありません。



「つくねは牛肉のハンバーグと違って肉の密度が軽いから、タンニン(渋み)が強い重い赤ワインはNG。ワインの渋みがつくねの繊細な味わいを消してしまうんだ」



「わかる〜!渋い赤はつくねの優しさに勝っちゃうもんね。繊細なもの同士を合わせるのがいいのね」
同じ甘辛タレの「ハンバーグ」編。→ 👉 業スー「照り焼きハンバーグ」と相性抜群のワイン特集
【タレつくね】に合う1000円台ワイン
甘辛いタレが絡んだ、こってり味のつくねには、タレの甘みに寄り添いつつ、後味をさっぱりさせてくれるワインがおすすめです。
万能選手なら「ロゼワイン」
まず試してほしいのがロゼワイン。ロゼの持つチャーミングな果実味がタレの甘みと調和し、きれいな酸味が口の中の甘さをリセットしてくれます。
見た目も華やかなので、食卓がパッと明るくなりますよ。晩酌はもちろん、人が集まるホームパーティーにもぴったりです。



「ロゼって、おしゃれなイメージだったけど焼き鳥にまで合うなんて知らなかった〜。万能選手なんだね!」
「そうなんだよ。ロゼワインの持つ“程よい果実味”と“爽やかな酸味”のバランスが、醤油とみりんを使う多くの和惣菜にマッチする。まさに“和惣菜キラー”なんだ」


やさしい味わいの「軽めの赤ワイン」
ピノ・ノワールやモンテプルチ-アーノといった品種の、渋みが穏やかな赤ワインも好相性。赤ワインのベリー系の果実味が、タレの旨味と一体化します。少し冷やしめにすると、よりタレの甘辛さに寄り添ってくれます。


【塩つくね】に合う1000円台ワイン
鶏肉本来の旨味と塩のシンプルな味わいを楽しむ塩つくねには、繊細な風味を邪魔しない、すっきりとしたワインがベストパートナーです。
香りも楽しむ「キリッとした白ワイン」
オーストリアの「グリューナー・ヴェルトリーナー」という品種は、白胡椒のようなスパイシーな香りが特徴で、塩つくねに振った胡椒と驚くほどマッチします。
また、日本の「リースリング」系の白ワインも、和柑橘のような香りと豊かな酸味が鶏の旨味を引き立ててくれます。
間違いない定番「軽やかな白ワイン」
スーパーでも手に入りやすいシャルドネ(樽熟成ではないタイプ)やソーヴィニヨン・ブランも良い選択です。
柑橘系のフレッシュな酸味が、つくねの脂をすっきりと流してくれます。食事全体がクリーンな印象にまとまりますよ。



「塩つくねには、ワインが持つミネラル感、つまり“白の塩味”を重ねると味わいに奥行きが出て、より上品なペアリングになるんだ」



「白の塩味ってなにそれ(笑)。でも確かに、キリッとした白と合わせると後味がすごくキレイになる感じがする!」


迷ったらコレ!1000円台で楽しむおすすめボトル3選
いろいろ紹介しましたが、「じゃあ具体的にどれがいいの?」という方のために、スーパーや酒店で手に入りやすい3本を厳選しました!
1. フロンテラ ロゼ(チリ)
タレつくねとの相性抜群!やや甘口で果実味たっぷりなので、ワイン初心者の方でも飲みやすい一本。すっきりとした飲み口なので、辛口に感じる方もいるかもしれません。普段の食卓に彩りを添えてくれます。
基本情報:フロンテラ ロゼ
- 生産者: コンチャ・イ・トロ
- 原産国/地域: チリ/セントラル・ヴァレー
- 品種: パイス、カベルネ・ソーヴィニヨン等(ヴィンテージにより変動あり)
- アルコール度数: 12%前後
- スタイル/甘辛: やや甘口〜辛口
- 価格目安: 800円前後
2. コノスル ピノ・ノワール ビシクレタ・レゼルバ(チリ)
「安旨ピノ・ノワールの代名詞」とも言える一本。イチゴやチェリーのようなチャーミングな果実味と、穏やかな酸味、なめらかな渋みのバランスが絶妙です。タレつくねのコクと見事に調和します。
基本情報:コノスル ピノ・ノワール ビシクレタ・レゼルバ
- 生産者: ヴィーニャ・コノスル
- 原産国/地域: チリ/セントラル・ヴァレー
- 品種: ピノ・ノワール
- アルコール度数: 13.5%
- スタイル/甘辛: 辛口/ミディアムボディ
- 価格目安: 1,200円前後
3. 高畠ジャパネスク リースリング・フォルテ(日本)
塩つくねや和食全般に寄り添う、山形県産の白ワイン。和柑橘のような爽やかな香りと、凛とした酸味、そしてほのかな甘みが、鶏肉の繊細な旨味を優しく引き立てます。
基本情報:高畠ジャパネスク リースリング・フォルテ
- 生産者: 高畠ワイナリー
- 原産国/地域: 日本/山形県高畠町
- 品種: リースリング・フォルテ
- アルコール度数: 12.5%前後(ヴィンテージにより変動あり)
- スタイル/甘辛: やや甘口
- 価格目安: 1,500円~2,000円前後
まとめ|甘辛にも塩にも「やさしいワイン」が正解!
鶏つくねとワインのペアリング、いかがでしたか?ポイントは「強すぎない、やさしい味わいのワイン」を選ぶことです。
- タレつくねには、甘みに寄り添うロゼか軽めの赤
- 塩つくねには、旨味を引き立てる爽やかな白
- もし1本で両方楽しむなら、万能選手のロゼがおすすめ!
スーパーで手に入る1000円台のワインでも、選び方次第でいつもの食卓がぐっと豊かになります。ぜひ、今晩のつくねと一緒に試してみてくださいね。



「要するに、料理の風味を消してしまわない、“強すぎないワイン”を選ぶのが鍵だね」



「うん、つくねもワインも“優しさ勝負”ってことね!納得!」
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編集後記
つくねのタレと塩、どっち派かでワインが変わるなんて意外ですよね。
我が家ではロゼが万能で冷蔵庫の常連。やすさん曰く「酸味の理論」らしいけど、私はただ“食卓が明るくなるワイン”として愛用中です。今日も乾杯🍷









